効率だけが全てじゃないの

大事なことは自転車ライフを楽しむこと(*´-`) たくさん楽しむためにたくさん苦しむのです・・・

サイクルボール静岡編〜伊豆イチ富士イチ〜(前編)

自分が所属させていただいているTeam GOCHI

今でこそ若手の社会人が中心のホビーサイクリングチームとなっているが、その結成は2015年(?)

今より5年も前で、当時は学生チームという感じであったことを記憶している

というのも自分がGOCHIに所属したのはつい1年半ほど前であるが、チーム自体は初期の頃からTwitterで知っていたのだ。

自分が所属する前くらいまでは『頭の悪いライドをする』というイメージが強く、距離や獲得標高ともに凄いとともに、道中ではバチバチ殺しあっているという感じであった。

その頃と比べて今ではみんな大人になったのか、ちゃんとトレーニング効率の良いライドをやっているイメージがある

(実際りょうさんがやってる高速ロングなんかは当時の頭悪いライドより強度高そうだけど...)

 

そんな中、1年前の忘年ライドの〆の温泉でこんな話が出た

『最近のGOCHIのライドには頭の悪さが足りない。何か頭悪いライドしよう』

その時に出たのがまさに富士イチ伊豆イチであった。

距離約400km、獲得標高6000mほど

まごうことなき頭の悪いライドである

 

話には出たものの、結局実行に移されることなく今まで来てしまった。

そして今より5ヶ月ほど前

 

まさかの伊豆2をしてしまう超級変態なかせさん....

 

 

そんな伊豆2をやられてしまった後では富士イチ伊豆イチなど霞んでしまうわけではありますが、むしろなかせさんのこのライドが「じゃあ伊豆イチ富士イチなんて出来て当然、出来ない理由はまるでない」と思わせてくれた。

(最近Twitter更新ないけど、なかせさん元気にしていらっしゃるだろうか...)

 

とはいえ普通にチャレンジするのであれば時間など気にせず走ってしまえばいいのだが、ここはサイクルボールの難しいところ

チェックポイントのOPEN時間が決まってしまっているのだ。

救済措置として営業時間外ゴールでも店先にあるQRコードから申請することも出来るそうだが、せっかくなら営業時間内にゴールを決めてしまいたい。

というわけでゴール時間から逆算してスタート時間とコースが確定した。

 

【タイムスケジュール】

18時伊豆イチスタート

伊豆イチ15時間(休憩やトラブルを想定し充分な余裕をもって)

9時OPENの伊豆イチゴールにて認定をいただき御殿場へ

10時半 御殿場着、富士イチスタート

富士イチ7時間

18時CLOSEの富士イチゴールに17時半頃着

 

これで伊豆イチと富士イチを同じ日付でゴールしつつ、認定証を営業時間内にGETできると踏んだ

 

ーーーー(以下ライドレポ)ーーーー

 

前日のハマイチではずっとゆるゆると走っていただけなので脚に余裕はある

休憩場所であった百笑の湯を17時半に出発


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18時前スタート地点であるMERIDA X BASE

営業時間は18時までと思っており、ロッカーに荷物を預けてスタートの予定がまさかの17:00CLOSE....

(コロナの感染拡大防止のため営業時間を短縮しているとのこと)

というわけで着替えや靴などの荷物を持ったまま18時伊豆イチスタート

 

スタートすると早々に修善寺から鹿路庭峠へと至る緩やかな登りが始まる

急勾配というわけでもないため、テンポ走以下くらいのペースでクリアしていく

山頂に着くころには日も沈み、いよいよナイトライドという感じになってきた。

 

一つ目のチェックポイント伊豆高原駅f:id:hkr0024:20200814140159j:image

夜間ということもあり、いつもの東伊豆のような交通量もなく快適に走ることができる。

あっという間に下田までついてしまった。ここまで約3時間半


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お腹はあまり空いていなかったが、ここから先補給できる場所が無さそうであったため、本日2度目のすき家


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ほんとは地のモノとか食べたかったが、21時半という時間から開いているかもわからず諦める。

 

次のCPである道の駅「下賀茂温泉湯の花」

キャンピングカーがたくさん停まって(泊まって?)いた


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キャンピングカーで文明的なキャンプしたいなーとか思いつつ、道の駅で泊まるのならキャンピングカーの必要あるのだろうかと思ったりしたり...(´_`)

 

そしてここからが伊豆のつらいところ、アップダウンがひたすら続くために地図で見る距離と実際に走る距離が全然一致しない感覚に陥る。

というか平均速度が下がるといった方が正しいのかもしれない。

南伊豆に入ると街灯はまるでなくなるため、ライトは2つ態勢(足元を照らす用と進行方向を照らす用)

試しにライトを消してみたら無限に広がる闇に「宇宙」を感じた...(((´-`)))

 

そして23時頃、次のCPである石廊崎に着くと


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営業時間外なのは当然であるが、まさかのゲートCLOSE

 

脇の芝生のところは一応通過できる感じだったので、申し訳ないと思いながらもゲートを通過

とはいえゲートを閉めている=侵入してほしくないという意味に間違いないわけだから、正直これは心苦しかった。

(主目的はキャンピングカーの無断駐車を無くすためだったりもしそうだが...)

 

オーバーナイト伊豆イチの良いところは

・昼間と違い、汗もあまりかかないどころかむしろ「涼しいな」と感じるほど

・ボトルの水も1本もなくならない程度で、かつ交通量も圧倒的に少ない。

・夜間走行の装備がそろっていれば間違いなく昼よりも快適に走れる。

 

とはいえ

・観光的な魅力は皆無

・真っ暗で自然に囲まれているためライトに蛾が寄ってくる

・獣の気配も感じる

石廊崎オーシャンパークはゲートが閉まっている

 

という理由からまず

①初めて伊豆イチする方

②サイクリングを楽しみたい方

にはオススメできない

 

そして石廊崎オーシャンパークであるが、公式HPを確認してみると

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どうやら今の時期は8:30~17:00以外はゲートが閉まっていると思われる。

「入庫出庫はできません」としか書かれておらず、ゲートにも「進入禁止」などは書かれていない。

だから自転車で入る分には問題ないのかもしれないが、

「そういうのちゃんとしたい」「クリーンでクリアしたい」という方は、この開園時間も意識しておきたい。 

 

 

 そしてチェックポイントではないが、恋人岬があったためせっかくだし写真撮っていこうと思って立ち寄ると...

手のモニュメントの向こう側にたくさんの光る目がこちらを見ている....!!


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(写真では見切れているこの左側である→)

 

思わず「うわぁ!!びっくりしたぁ」と言ってしまったが、どうやら逢引していたカップル3組ほどであったようだった。

時刻を確認すると深夜2時半

おいおいマジかよ...と思いながら、おそらく向こうも同じことを思ったであろう、

そそくさと写真だけ撮り、お詫びの言葉とともにその場をあとにする。

(変なDQNで喧嘩とか吹っ掛けられなくて良かった。。。)」と胸をなでおろすことしかできなかったが、正直滅茶苦茶驚かされた。

お化けでも怖いし、人でも怖い。夜中に走るのは怖いな~と当たり前のことを思いながら、次は旅人岬


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ここもCPではないが、なんとなく「旅人」という言葉に魅かれて

 

そして沼津につく頃には日も登り始めていた


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こんなにも日の光を渇望したことがかつてあっただろうかと思うほど、孤独のナイトライドは想像以上に精神をすり減らした。

そしてこのCPであるNUMAZUサイクルステーション静浦東は廃校をリノベーションしたスポットであったことを後から知った。(TRYCLEみたい)

だから写真を撮るときは「学校しかないんだけど...。ここでいいのかな...まあ仕方ないかぁ」と思いながら撮ったのを覚えている。

 

 

そしてスタート地点でありゴール地点でもあるMERIDA X BASEに5時半ゴール


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予定では15時間ほどかかる予定だった伊豆イチが、交通量のおかげか11時間半で終われたため、OPENまで3時間半も時間が余ってしまった。

 

というわけでベンチで寝ようとするも当然寝付けることもなく、合計30分ほどは眠れただろうかという感じで9時、ようやく完走証をGET

 

そしてあまり時間に余裕はないので間髪を入れずに富士イチのスタート地点である御殿場へ向かった

 

(後編へ続く)